蟇目祈祷(ひきめきとう)の「蟇目」とはヒビキメ(響目)の約で、鏑矢あるいはその先端につけられた桐や朴(ほお)で作られた大型の鏑をいいます。或いは鏑にある孔が蟇蛙の目に似ているので「蟇目」という説もあります。その矢を射ることにより発する音で妖魔を降伏すると信じられていました。「鳴弦(めいげん)」は弓の弦を引き鳴らして妖気をはらうまじないです。
医師に見放されるほどの重病人や、全く医学的に問題がないにも関わらず病的な人々が、氏子中心に今もこの病気平癒祈祷を申し込む習慣があります。ただし、今ではこうした所作はしませんが、1週間に亘って夜間に病気平癒の祈願を継続する当社最大の難病治癒の御祈祷です。
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